今日は僕が7年位前まで管理していた競技場に久々に行ってきました。
サッカー、ラクビー場です。
広大な芝地のこのフィールドは現在ティフトン芝に冬芝のペレニアルライグラスがオーバーシードされている状態。僕が管理していた頃は全面コウライシバだったのに完全に入れ替わっていましたね。
ペレニアルのオーバーシードは冬季でも芝を青々とさせる一般的な手法です。これによって夏にはティフトンが青く冬にはペレニアルが青くなるので年中青い芝が実現できます。
コウライにオーバーシードを行わないのはペレニアルの繁殖力にコウライが負けてしまい年々衰退していくためです。ティフトンは生育旺盛なのでペレニアルの影響は受けません。エコパの補助競技場もこの手法が使われています。(中は知らんけど)それでもある程度はティフトンに負担になるのでピッチ内だけにオーバーシードするのが一般的です。
ピッチの中はペレニアル、アウトフィールドはティフトン、差がハッキリしている。
通常はティフトン成長期にはペレニアルを強く刈って弱らせたり、アージランといった薬をかけて殲滅させたりするのですがここでは行っていないみたいですね。冬芝なので夏場はなくなると思われがちですが残存率30%と言われています。実際にはそれ以上かも?
あと良く見るとコアリングタインと言う芝を柔らかくする作業後でした。この作業は芝を小指の太さで15cmの深さに筒状にコアを抜き取ると言った作業です。これを行うことにより芝の根の土中の密度が疎になり芝が柔らかくなると共に根を切られることにより発根が促され生育がよくなると言った効果があります。
また似たような作業でソリッドタインやバーチカルカッティングなどがあります。
この穴がコアリングタインの穴
このような場所で使用される機器も大型です。芝刈り機には乗って作業できる3連リール。施肥、コアリングにはトラクターが使われています。
3連リール コアリングタインとトラクター
ずいぶん前には乗って作業したことも在りましたが今ではさっぱりです。
今度は作業中のときにでも来てみたいですね。
記載「とのりん」